独自の点群ワークフロー

点群データをDWGファイルにアタッチします。点群データアタッチメントは、BricsCADセッションのバックグラウンドで実行される前処理手順をトリガーとして、ワークステーションの複数のコアを活用します。処理が完了すると、大規模な点群をほぼリアルタイムで移動できます。

アダプティブ表示サイズは、ローカルポイントの密度に基づいてポイント表示サイズを決定します。このテクノロジーにより、点群の情報をより写実的に表示できます。密度が低い領域では、ポイントが大きく表示されます。この機能は必要に応じてオンとオフを切り替えることができるので、点群データへのスナップを容易に行えます。

スキャン位置ごとに拡張解像度で点群データを利用できる場合(E57、PTX、および一部のRCP形式) 、BricsCADプリプロセッサによりビューバブルが作成され、シーン内に半透明の球形として表示されます。ビューバブルをダブルクリックすると、元のスキャン位置から見た詳細な球形イメージが生成されます。

CPUスレッドの並列化と入力アルゴリズムの改善により、点群の前処理が高速化されています。ASCIIファイル (PTS、PTX) の場合、BricsCAD V20の平均5倍高速化されます。

BricsCADの点群エンジンが壁を検出すると、点群の向きを変更して壁を現在の図面の座標系に位置合わせします。

ビュー方向に沿って円形クロップや矩形クロップを使い、表示されている点群データセットを図面内で特定のボリュームに制限できます。POINTCLOUDCROP は、図面内のCAD図形には影響しません。表示されている点群にのみ有効です。

BricsCADの図形スナップで「点群の最も近いポイント」をオンにすると、既存の図面図形に加えて、点群内の任意の点にスナップして、新しいジオメトリを作成することができます。

カラーマップを使用して、点群の視覚的解釈を作成します。BricsCADには、スペクトル (強度または高さに基づく)、地表、水など、あらかじめ定義されたカラーマップが含まれています。

任意の点群を選択し、表示プロパティと幾何学的特性 (回転、尺度、挿入XYZなど) を変更します。点群プロパティパネルから、アタッチされた点群にカラーマップを適用することもできます。

ユーザーが点群で点を選択すると、BricsCADは現在の平面で検出されたすべての点を含む平面パッチを返します。ユーザーは、抽出されたパッチの矩形境界または多角形の境界を選択できます。この矩形サーフェスは、隣接する同一平面上の点のサブセットの自動検出により、平面ソリッドに拡張できます。

BricsCADは点群データセット内の線分を検出し、3D点群から2Dレイアウトを自動的に生成します。たとえば、この機能を使用して、スキャンデータから平面図を抽出できます。

POINTCLOUDDETECTFLOORSを使い、建物の点群内の階を自動検出できます。BricsCADは、検出されたフロアごとにボリューム断面を自動的に作成します。