BricsCAD の Civil(土木) ツールセット
BricsCAD の Civil ツールセットの改善点は以下のものがあります。
- 垂直整列のパフォーマンスが向上しました。特に大きな例で顕著。
- Autodesk® AutoCAD® Civil 3D 図面のインポートが改善されました。
- 標準および投影ブレークラインエンティティ。
- TIN ボリューム作成時に表示される新しいプログレスバー。
BricsCAD の PointCloud(点群)
点群の扱いについては以下のような新機能と改善点があります。
- LAZフォーマット点群へのエクスポートに対応しました。
- ライブセクション(断面表示)機能で点群がサポートされました。
- HSPC - Hexagon Visual Computing Hub - 点群フォーマットのインポートとエクスポートに対応しました。
- 点群を平面にフィットのコマンドにスイッチが追加されて「ソリッドモード」を計算しないように選択できるようになり、パフォーマンスが大幅に向上しました。
ライブセクションで断面表示している様子
BricsCAD の mcad 2D
2次元メカニカルデータの対応については以下のような改善点があります。
- AMZIGZAG/AMZIGZAG2 の線種に対応しました。
- 従来のバージョンとは異なり、メカニカルオブジェクトを含む図面を開いた後で他の図面にメカニカル関連データを充填する際にオンデマンドで行えるようになりました。この操作は、メカニカル関連の図形をバニラ図面にコピーする際に可能となります。メカニカルデータに関連しない図形をコピーする場合、バニラ図面にメカニカルデータは充填されません。
ここでいうバニラ図面とは、AutoCAD Mechanical や Architecture などソリューション製品のみで生成されるカスタム オブジェクトを含まない図面ファイルの事を指します。
カスタム オブジェクトは、通常の DWG とは異なる特定の製品(やアドオンプログラム)のみで利用可能なオブジェクト(図形)で便利になる反面、製品にロックインされることになります。BricsCAD はこのようなデータも極力活用できるように日々改良が行われています。
BricsCAD Communicator
『BricsCAD Communicator』は BricsCAD に追加で使用(別売り)する、業界標準ファイル入出力用アドインです。
これを使うと主要な機械系CAD のデータなど様々なデータを扱えるようになりコラボレーションがはかどるのですが、V22.2 のアップデートでは以下の点が改善されています。
- DS SOLIDWORKS® 2022ファイルの読み込みが改善されています。
- その他に、読み込み、書き出しの機能が、同期モード(非バックグラウンドモード)で使用できるようになりました。BC_COMM_LEGACY環境変数を「1」に設定すると、古い実装機能を有効にすることができるようになりました。
以上が、ソリューション周りの更新内容をまとめたものになります。
すべての内容を紹介していないので、細かな点を確認したい場合は、リリースノートをごらんください。
なお、リリースノートの各項目に記載されている "SRxxxxxx" というラベルは、Bricsys に問い合わせていただいた際のチケット番号です。以前に問い合わせした問題の内容が改善されているかな?という事をリリースノートで検索すると見つけることができます。
リリースノートの SR番号表示例
次回は、V22.2 の開発系の更新内容をピックアップしたいと思います。