BricsCAD V24 において Hexagon のインテリジェントな PointCloud Classifier (PCC)が搭載されました。(Pro以上)

POINTCLOUDCLASSIFYコマンドによって、読み込んだ点群ファイルの内容を自動的に分類して点群マネージャで表示を切り替えしたりできます。

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点群が分類された例点群マネージャで確認して切り替えすることができます。

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分類の内容はいくつかレベルがあります。

  • インドア基本 : 壁、天井、床、窓、ドア、雑然としたものなど。
  • インドア簡易 : 基本クラス+傾斜屋根、屋根設備、鉄骨構造、手すりなどのモデル。
  • インドアフル : 簡易+パイプ配置、電線配置、ラジエーター、配管などのモデル。
  • 屋外 : 地形、植生、建物、舗装道路-ハードスケープ、ノイズのモデル。

上記のように、インドアからアウトドアの分類まで対応しているので、点群ファイルの内容に応じて選択する形です。
たとえば、建物をクラス分けすることで、屋根や壁だけ非表示にして、あるい鉄骨だけ残してモデリングしたり、屋外で植生だけオフにしてグレーディングを作成しやすくしたりすることができます。

機能の実行要件
なお、この点群分類機能は機械学習のパワーを活用した機能になり、実行するためには環境を整える必要があるため注意が必要です。
V24.1 では、以下の動作要件を満たしている必要があります。

  • Windows のみで実行可能です。
  • 最新のNVIDIAドライバがインストールされ、実行されていることを確認します。
  • classifier ライブラリをダウンロードしてセットする必要があります。

必要なもののダウンロード先などの詳細は、コマンドリファレンスを確認してください。

また、BricsCAD BIMの機能としてある、点群から部屋を検出する機能(_POINTCLOUDDETECTROOMS)と合わせて便利に利用していただけます。

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点群から部屋を検出する機能で検出し終わった状態