Q: ネットワークライセンスはインターネット接続なしで使えますか?

A:クライアントPCの場合:
クライアントPCは、社内ネットワーク(LAN)を通じてライセンスサーバーにアクセスできれば、ソフトウェアを使用できます。つまり、インターネット接続は必須ではありません。

ライセンスサーバーの場合:
ライセンスサーバーは、ライセンスのアクティベーション(認証)を行う際に、インターネット接続があるとオンラインで簡単に認証できます。
しかし、インターネット接続がない環境でも、手動による認証が可能です。したがって、サーバー自体も常にインターネット接続されている必要はありません。


Q: Repriseのネットワークライセンスで使用されるポートは何ですか?

A:Repriseのネットワークライセンスで使用されるポートは、主に以下のとおりです。

rlmポート(ライセンスサーバーの主要ポート): 初期値は5053番です。このポートは、ライセンスサーバーとクライアントPC間の通信に使用されます。

Web管理画面用ポート: 初期値は5054番です。このポートは、Webブラウザからライセンスサーバーの管理画面にアクセスするために使用されます。

これらのポート(5053と5054)は、サーバーとクライアントの両方で通信可能な状態にする必要があります。具体的には、ファイアウォールなどでこれらのポートがブロックされていないかを確認し、必要に応じて通信を許可する設定を行う必要があります。


Q:TCP/UDP 両方のポートを開けておく必要がありますか?

A:あります。両方開けて下さい。


Q:ネットワークライセンスのオンラインアクティベーションを行う場合に気をつけることはありますか?

A:ファイアウォールが有効になっている場合、アクティベーションが正常に完了しないことがあります。これは、ファイアウォールがライセンスサーバーとインターネット間の通信を遮断してしまうためです。
そのため、オンラインアクティベーションを行う際には、一時的にファイアウォールを無効にするか、ファイアウォールに例外設定を追加する必要があります。

例外設定の内容:
ファイアウォールに例外設定を追加する場合
ポート番号: 80番ポート(HTTP)を使用します。これは、Web通信で一般的に使用されるポートです。
URL: license.bricsys.com/actpro への通信を許可する例外を作成します。このURLは、ライセンスのアクティベーションを行うためのサーバーのアドレスです。

インターネットに接続できない環境では、オンラインアクティベーションを行うことができません。
そのような場合は、手動でのアクティベーションを行う必要があります。


Q:RepriseのサーバーサービスはFlexnetのライセンスマネージャと同居できますか?

A:はい、RepriseとFlexnetは同一サーバー内で同居可能です。ただし、以下の点に注意が必要です。

別々のインストールと設定:
・ サーバー管理サービスとツールはそれぞれ個別にインストールし、設定する必要があります。
・ポート番号の競合に注意: サーバー・クライアントともに、RepriseとFlexnetでそれぞれ別のポートを使用するように設定する必要があります。重複しないように注意してください。
・ログファイルの競合に注意: ログファイル名が同名にならないように設定する必要があります。
上記に注意すれば、RepriseとFlexnetを同一サーバーで運用可能です。


Q:Bricsysネットワークライセンスマネージャ (RLM)はどこから入手できますか?

A:下記URLからダウンロード可能です。
https://www.bricsys.com/bricscad/tools/Bricsys-NetworkLicenseManager.msi


Q:サーバーを冗長構成で運用可能ですか?

A: はい、可能です。Repriseではフェールオーバーサーバーによる冗長構成が構築できます。

フェールオーバーサーバーをアクティブ化するには、Bricsysによる署名済みのライセンスファイルが必要です。そのため、プライマリサーバーとフェールオーバーサーバーそれぞれのホストIDとIPアドレスをBricsysに提供し、署名済みライセンスファイルの提供を受けてください。

詳細は、BricsCADネットワークライセンス導入ガイド(Reprise)等を参照してください。
参考記事:How to setup a network license on a failover server - BricsCAD | Bricsysヘルプセンター


Q: WAN環境で利用可能ですか?

A: EULA(使用許諾契約)により、基本的にはLAN環境での利用が前提となっています。VPNを用いたLAN環境であれば問題ありません。ただし、ネットワーク速度が遅い場合は、Repriseのタイムアウト時間を延長するなどの調整が必要になる可能性があります。


Q: 放置されているライセンスを開放できますか?

A: はい、可能です。オプションファイルにタイムアウト設定を行うことで、BricsCAD起動後にライセンスサーバーとの通信が途絶えた状態のライセンスを自動的に開放できます。
参考記事:Q. BricsCAD® のネットワークライセンスで、放置されている PC のライセンスを自動開放(タイムアウト)できますか?


Q. ライセンスサーバーで認証したライセンスを別のサーバーに移動できますか?

A. はい、移動できます。ただし、ネットワークライセンスの移動はライセンスの取り消しを伴うため、頻繁な移動は想定されていませんのでご注意ください。


Q. その他の情報

ABricsys のヘルプセンターをご覧ください。


📘Bricsysネットワークライセンスマネージャ (RLM)の動作環境

🔷 Windows用の RLM 対応OS:
Windows 10/11
Windows Server 2012以降 (32bit/64bit)
※ 長期的な安定運用を考慮する場合はサーバーOS をおすすめします。
※ マイクロソフト社のサポートが終了したOS上でのご利用はおすすめ致しません。

🔷Linux用の RLM 対応OS:
Linux ※LTS版 Ubuntu を推奨

🔷 Windows/ Linux共通の内容

  • 通信プロトコル:TCP/IP (IPv4)  ※ IPv6は未対応。

  • 使用ポート:TCP/UDP 5054, 5053, 動的に割り当てたポート
    ※ 初期値です。任意のポートに変更可能。

  • 仮想環境での運用について:HOSTID(Macアドレス)固定が必須です。
    複数のネットワークカードがある場合は認識順にご注意ください。

  • ストレージについて:Bricsysネットワークライセンスマネージャーは軽量なプログラムですが、ログファイルは時間の経過とともに蓄積されます。特に数百人以上の大規模な環境で長期間ログを保存する場合、ログファイルのサイズが数GBに達する可能性があります。ストレージ容量が限られた環境ではご注意ください。

  • BricsCAD のクライアントOSについて:Bricsysネットワークライセンスマネージャは、クライアントOSと同一のOSである必要はありません。そのため、Mac OSのクライアント環境でも問題なく利用できます。