通常のDWGファイルとの違い
AutoCAD Mechanical は、2Dの機械図面作成用に強化されている製品ですが、機械系の図面作成に便利なように図形が拡張されていたりします。
このようなMechanical用に拡張されている図形をメカニカルオブジェクトなどと言ったりしますが、汎用の BricsCAD で開くとそれらの部分が プロキシ(Proxy)データとして扱われ、表示はできるものの編集できない状態になったりします。(AutoCAD Mechanical のデータを AutoCAD LT で編集したことがある方ならそれと同じような状態といえばわかりやすいでしょうか。)
プロキシをそうではないデータとして認識する
BricsCAD の 「BricsCAD Mechanical」は 3Dの機械設計機能をメインにした製品ですが、少し前のバージョンから徐々に AutoCAD Mechanical データへの対応も強化してきています。
V22 では AutoCAD Mechanical で作成されたデータを開くと、プロキシ情報のメッセージが表示され、ダイアログにある「LOADMECHANICAL2Dをオン」から、設定をオンにすると、AutoCAD Mechanical データを Mechanical のデータとして認識できるようになり、BricsCAD V23 では溶接記号やデータム、仕上げ記号など機械系の図記号オブジェクト対応や、マイナーアップデートの V23.2 でさらに対応が進み、初期状態で利用可能になっています。
プロキシ情報ダイアログ
「メカニカル2D エディター」の欄をチェックします。
LOADMECHANICAL2D ON/OFF時の差(左:オフ、右:オン)図形の名前と、扱えるプロパティの内容に差があることがわかります。
さらに V24 では、パーツリスト・パーツ参照 の いわゆる BOM データの取り扱いが強化され3DのBOMデータと同様に扱えるようになっています。
参考記事:ひと目でわかる BricsCAD® V23 メカニカルの更新点
保存形式の設定
AutoCAD Mechanical のデータは、内部的に汎用の DWGと異なる形式で扱われるようになっています。そのため、保存の形式も通常のDWGファイルと別に設定があります。
V23 時点の設定にあるメカニカル2D 関連の設定
ファイル形式は「メカニカル2D 保存形式」で設定します。
メカニカル2Dデータの保存形式(V25.2)
通常のDWGファイルでは、2013形式の次は2018形式になりますが、
メカニカル2Dでは2013,2014,2015…2021
とデータのバージョンが細かく分かれています。
尚、BricsCAD V25.2 では、サポートされている範囲外のメカニカルDWGを開いた際に、メッセージが表示されるようになっています。
これにより、不用意なデータ破損を防ぐことが出来るためより安全にご利用いただけます。
Mechanical 図面の規格を設定するには
2D機械図面では、図面の規格が何なのかを設定する必要があります。
図面ファイルに対して規格を設定するには図面セットアップ(AMSETUPDWG)コマンドを使用します。
この機能から、作成したい規格に合わせたテンプレート(Mechanical2d-<規格名>.dwt)を選択することで、その規格で作成できるようになります。ANSI/ISO/DIN/JISがありますが、日本の JIS 規格の設定は、Mechanical2d-JIS.dwt になります。
AMSETUPDWGの規格選択ダイアログ
Proxy になっているデータの対応
メカニカルデータについては、すべてメカニカルオブジェクトに対応しているわけではありませんので、移行をご検討になる。BricsCAD の最新バージョンで Proxy になっているデータへの対応については、弊社のサポートへ要望を上げていただくと検討されますので、ご意見おまちしています。

